平成18年12月3日名古屋にて「21世紀心の時代を拓く」をテーマとして平成13年4月からNHK名古屋文化センターが地元大手企業と共催しておりますスズケン「市民講座」の講師として当代不徹斎宗匠が招かれました。
当日は、師走の日曜日にもかかわらず、会場は立ち見も出るほどの盛況ぶりでした。
講演の題目は、「茶の湯における尾張~信長・秀吉と利休~」でありました。50年前に名古屋の百貨店で催された茶の湯展の話から始まり、いよいよ講演の開幕です。
まずは、尾張は三人の英傑(名古屋ではこう呼ばれます)信長、秀吉、家康と利休との関係について軽く触れられ、話題は抹茶の効用へと移ります。
禅宗の僧侶、栄西は宋(現中国)より「喫茶養生記」とともにお茶を持ち帰り、源実朝に認められ広まったとの話や、足利氏ならびに禅宗とお茶の関係等、興味深い話題が目白押しで、聴講している面々は真剣そのものでした。
話題がいよいよ利休と信長、秀吉となるとその緊張と興奮は絶頂になり、あっと言う間に、講演時間の1時間半は過ぎてしまいました。講演終了後には、すでに次回の講演を希望する声が聞かれました。
普段、あまり接することのない名古屋の社中にとって、お家元様を拝眉できましたことはこの上ない喜びでありました。次回名古屋にお越しくださる日を、一同心待ちにしております。
(坂倉 洋 記)
「21世紀心の時代を拓く」スズケン市民講座で不徹斎宗匠が講演
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